勉強を自分からさせる方法 行動科学で「自立した子ども」に!
子どもが自分から行動しなくて困るとき
あいさつを自分からすることができない子っていますよね。
人と会った時も、お母さんの後ろに隠れてうつむいたり。そんな時は
「ほら、あいさつしなさい。」
みたいに諭すと思います。
僕は家庭教師や塾のアルバイトを経験しましたが、実は小学生、中学生になってもあいさつできない子どもをよく見かけました。
自発的なあいさつは大人になってからも重要です。
さて
自分からあいさつできるような子にするには、どんな方法があるのでしょうか。
あいさつに限らず、勉強も自発的にやってくれるとありがたいですよね笑。
子どもがそういった行動を自分から起こすようになるには、まずは人間の行動原理に注目することがヒントになります。
そこで参考になるのが、こちらの本。
『ママのやさしさが、学力を伸ばす』
人間がどうしたら自発的に行動できるようになるかについて分析する学問「行動科学」を用いて、子どもを育てる方法を解説しています。
行動科学は、海外の会社などで新人の教育方法として採用されています。
簡単にいうと、その人に取って欲しい行動を「自発的に」・「継続する」ようにする手法です。
どんな行動も正しいやり方があるので、その型に当てはめていけば誰でもできるようになる。
そんな考え方が行動科学の根底にあります!
行動科学を子どもの勉強に用いる
ビジネスの場だけではなく、勉強にも行動科学は応用できます。
勉強できる子とできない子、中学校に入るとだんだん別れてきますよね。
「なんでうちの子は勉強しろって言ってもしないのかしら。」
そんな風に悩む方は多いでしょう。
でも、決して「やる気がないから」とか、「生まれつき」とか、そんな問題ではありません。
できない子は、勉強の「やり方」と「続け方」を知らないだけです!
だから、勉強そのものを教えるのではなく、どんな風に勉強し、続けていくのかさえ教えれば、あとは自発的に勉強ができるようになります。
それでは、具体的にどんなことを教えるかを解説していきます!
勉強のプロセス 反復と課題発見
勉強ができる子が無意識にやっている勉強は以下の繰り返しです。
・自分の課題(わからない部分)を見つける。
・そこをピンポイントに学習する。
・基本を何度も復習し、疑問に思ったら立ち返ること。
「とにかく勉強しなさい!」では、勉強ができない子は何をどうしたら良いのかわからず諦めてしまいます。
まずは課題を見つけるために、授業のノートや教科書を振り返りをさせましょう。そしてわからない箇所を集中的に解説を読んで、またわからないところを探します。
もちろん解説の学習は、「読み」以外にも型があります。
勉強の型はこの5つ!
勉強のやり方は
読む、聞く、書く、調べる、考える
この5つです。
記憶の仕方は、
・読んで覚える
・音読して耳から自分の声を聞いて覚える
・書いて覚える
などなど様々です。これは人によって相性があります。どれか一つのやり方を押し付けないようにしましょう。
例えば、「〜ページを読んで覚えなさい。」と指示する時。
その子が本当に読んで覚えたかどうか確かめる基準って曖昧ですよね。
そこで著者がオススメしているのは、読んだ箇所を要約して書かせます。
自分から内容をまとめるには、少なくとも内容を一定レベルで理解している必要があります。このアプトプット練習は、国語力の問題です。国語力は全ての科目の問題を理解し、考える力に繋がるので重要です。
モチベーションの維持は過去の子ども自身と比べて褒める
子どもが勉強をするようになるには、特にモチベーションの維持が大切です!
例えば、三者面談などで「うちの子は勉強ができないので」なんて子どもの前で言うと、悪い思い込みが働くのでNGです!!
「できない」というセルフイメージは、実力以下の結果しか出せなくなります。
反対に、「できる」と思い込めば実力以上の結果を出しやすいのです。
ほめることと叱ることは4:1がオススメです。
子どもに限らず、人は誰しも自分の行動を認めてもらいたいという欲求があります。それを適度に満たしてあげましょう。
そうして小さな達成感をいくつも重ねていき、自信とモチベーションを上げて「続ける力」を養います。
決して誰かと比較して、できるできないを判断してはいけません!
「前回よりも〜できるようになったね!」など、過去の自分自身と比べて褒めてあげましょう!
ちなみに、結果のみを褒める成果主義は上位20%しかやる気になりません。
勉強させるために罰を与えるのは逆効果
テストの点数が下がったから、ゲーム没収!!
あまりにも勉強を怠る我が子に対し、娯楽を制限することで罰を与えるスタイルは珍しくありません。
しかし、行動科学の考え方ではこれはナンセンスです!
勉強がイヤイヤやるものになってしまうからです。もちろん、勉強は最初は一定程度苦痛に感じるものです。しかし、自分から選択して勉強をさせるには、勉強で成長することを楽しいと気付かせるのが最も有効です。
ちなみに、「ゲームなら集中できる」というのは決して素晴らしいことではありません。あれは画面に引き込まれるようにプログラミングされてるだけです笑。集中というか依存に近いイメージです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
勉強を自分からする子に育てるには、必ず勉強による成長の楽しさに気付かせることが必要になります。
気づくのは、褒められた時や新しい発見をしたときなどなど。子どもによって様々です。
行動科学ティーチングが気になった方は、ぜひご一読ください!
<参考にした本>
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