【歴史】戦後の農地改革|令和3年度 福岡県立高校入試問題を解説

令和3年度 福岡県立高校入学者選抜学力検査問題の社会について。

社会の大問1問6で、自作地と小作地について出題されました。

 

問題はこちらからご確認ください。

令和3年度福岡県立高等学校入学者選抜学力検査問題

 

1945年と1955年を比較した、(日本における)自作地と小作地の割合の変化について説明する問題です。

さて、まずは資料を見ないで考えてみましょうか。

・どのように変化しているか

ここを予想できるとなおGoodです!

 

答えは

1945年:自作地は約50%、小作地は約50%

1955年:自作地は約90%、小作地は約10%

 

自作地の割合が圧倒的に増えていますね。

なぜか?

 

一言で言うと、農地改革が原因です。

 

農地改革とは

第二次世界大戦が終結した1945年。

日本は、連合国総司令部(GHQ)による民主化が進められました。農地改革(1946~1950)はその一環です。

小作農と地主の格差を是正する。平たく言えば、「小作農とそれに寄生する地主」という構図をなくしていき、自作農を増やしていこうとする政策です。国が地主から農地を買い取って小作人に売り渡しました。

 

おかげで問題のように自作地の割合が多くなったというわけです。

 

以上で問題の解説自体は終わりですが(早い)、

そもそも小作農と地主はなんなのか。軽く振り返っておきましょう。

 

小作制という名の搾取制度

地主は土地を所有しているだけで、そこで働くわけではありません。

一方、土地を持たない小作人は地主の土地を借りて、農作物の大半を地主に納めるという仕組みです。

小作料とも言われますが、これは地主によって多様な形態があります。(ex. 作物やお金など)

 

このシステムは海外の歴史でも見られる、格差を象徴する制度です。

土地って一度買ったらずっと所有できますよね。だから先祖から土地を譲り受けている人間なら、簡単に小作農を雇えるわけです。

逆に、一度小作農になった人間はどんなに一生懸命働こうとも給料なんて良くなりません。ほとんどの作物は地主に取られてしまうので、貧困は終わりません。

 

こんな制度、そりゃあ改革した方が国のためになりますよね。

 

 

Uber Eatsは現代の搾取制度?

現代ではどうでしょうか。

小作制度がほぼ消えた今となっても、搾取制度は存在します。

 

Uber Eatsを例として考えてみましょう。

これを見て、先ほどの地主の図と似ていることに気づいたでしょうか。Uber Eatsが仕組みを提供し、その中で、配達員が「個人事業主」として働くのです。彼らは低賃金で、事故の補償もありません。一方、一度仕組みを作ったUberは何もせずとも利益を得られるというわけです。

 

いかがでしょうか。

時代は変われど、「一方が儲かって他方が損をする」という構造はたくさんあります。搾取される側にならないよう、気をつけたいところです。

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