アドラー心理学で、イライラしない子育て
ストレスの大半は人間関係!?
みなさん、『嫌われる勇気』という本を聞いたことはありますか?
アドラーという心理学者の考えに基づいた、人付き合いのコツを描いた名著です。ストレス社会な今の日本で、人間関係で悩む我々をスッキリさせるアドバイスが詰まっています!
逆に言えば、人間関係の悩みをうまく処理すれば、ストレスは溜まらなくなります。
そこで今回はアドラー心理学を利用した子育てのお話。
野口せつこさんが書かれた、「イライラしないママになれる本」をもとに、ストレスフリーな子育てを考えましょう。

この本が伝えたいのは、子育てをするあなた自身の考え方についてのお話です。
子ども「こうやって育てれば良い」「ああやって育てれば良い」といった子育てハウツーとはちょっと違います!
あくまで、あなた自身の心の向き合い方についてのお話です。
例えば、お子さんが言うことを聞かずに騒いでいる時。
あなたは何とか言うことを聞かせたいと考えます。最初は丁寧に伝えても、「なんで?嫌だ」などといって聞く耳をもたない。それに耐えかね、つい怒鳴ってしまうこと、ありませんか?
そんな風にイライラしないで子育てをするために、アドラー心理学を利用した考え方を紹介してくれます。
ではでは、いってみましょう!
アドラー心理学とは
簡単に言うと、アドラー心理学では、人間関係による無駄な悩みを断ち切るための考え方を唱えています。
主な考え方が「課題の分離」と「原因よりも目的重視」の2つです!それぞれ解説していきましょう!
課題の分離
「課題の分離」とは、自分がやるべきことと、相手がやるべきことをきっちり分けることです。
例えば、自分から相手に好かれようと行動することは、ナンセンス!
自分を好きになるかどうかは、相手が決めること。相手の課題なんです。あなたはあなたが決められる物事にのみ集中しましょう。
どうしたって、あなたを嫌う人もいれば、好きになるひともいるはずです。人からどうみられているかなんて気にせず、自然の流れに任せてしまいましょう。
原因よりも目的重視
これは、あなたや相手の行動を考えるとき、その原因ではなく、目的を考えることが大切だと言うことです。
なぜ目的が大切かと言うと、感情は、必ず目的があって生まれているからです。その目的を知ることで、感情をうまくコントロールできるようになります!
例えば、あなたが言うことを聞かないお子さんを怒鳴りつけてしまうとしましょう。この時、あなたは怒りをコントロールできていないから怒鳴っているのでしょうか?
・・・いいえ。こんな時でも、突然電話がかかってきて応対したら、いつも通りの落ち着いたあなたに戻ると思います。
感情はコントロールできるのです。
お子さんを怒鳴りつけるのは、お子さんの行動が原因ではありません。
怒りの目的を知る
なぜ親は子どもに対して怒ってしまうのか。それは次の4つの目的があるからだとされています。
①支配
②相手より優位に立つこと
③自分の権利を守る
④正義感を出す
多くの場合、お子さんとの上下関係をはっきりさせ、「言うことを聞かせてやりたい」といった目的があるためです。こんな悲しい上下関係では、子育ても楽しくありません。
上下関係ではなく、対等な横の関係を
お子さんとの信頼関係を築く上では、怒りをコントロールして、対等な横の関係を目指しましょう。
ちなみに、アドラー心理学であまりオススメしないのが、「ほめるすぎることと叱ること」です。
「叱るのがダメってのはよく聞くけど、ほめるすぎるのも!?」って思いますよね?
これらの行為は、お子さんとの上下関係を作ってしまいます。ほめるということは、相手を下に見ていないとできません。「よくできたね」などの言葉は、ひねくれて考えたら、元々「あなたはできない」と思っていたとも捉えられるからです。あんまり使うと、お子さんにもひねくれて捉えてしまうかもしれません。
子育ての3要素
では、お子さんと向き合う際、一体どんな姿勢で臨めばいいのか?
一言でまとめてしまうと、必要なものは
共感、尊敬、信頼
この3つです!では順番に解説していきましょう。
共感とは
お子さんが見るもの聞くもの感じるもの、あらゆる体験を子どもの目線で感じることです。これはみなさんの多くが無意識にできていることだと思います。
一緒に喜んだり、悲しんだり、迷ったり。
無理に人生の先輩として導こうなんて気負わず、ただ寄り添ってあげてください。
例えば、お子さんが何か気になる物を見つけた時。「あれ何?」という疑問にすぐさま答えを出さなくていいんです。「なんだろうね?」と一緒に迷って、お子さん自身が答えを導き出すのを見守ってみましょう。
目指すべきは、お子さんの先生ではなく親友です!
尊敬とは
お子さんを、一人の人間として対等に大切にすることです。まだ子供だから(未熟だから)といって意見を真剣に聞かないなんてことは、してはいけません。
敬意をもって目の前の子と向き合わないと、その子からの尊敬もまた得られません。尊敬とは、決して相手を上に見ることではありません。何度も言うように、大切なのは横の関係です。
信頼とは
お子さんが何かに挑戦する時、「必ずこの子は困難を乗り越える」と信じることです。
我が子の可能性を信じて見守る姿勢は、必ずお子さんにも伝わります。
そういえば僕の両親も基本的に放任主義でした。
でも僕は子供なりに構って欲しくて、部活の目標とか、何か新しいことを始めるときは、しょっちゅう報告していました笑
その時、両親は必ず「あんたならできる」って、言ってくれました。あれがなんだか一番嬉しかったです。結果を褒められるよりも、可能性を信じて背中を押してくれるのは、子供からしたら嬉しいのかもしれません。
まとめ
最後に、こういった子育ての考え方は人それぞれですので、この方法を丸々全部採用しなくてOKです!
日本人は完璧主義な方が多いです。少しでも解説の通り、思い通りにいかないと自分を責めてしまう方がいます。でも、完璧にいかないのは当たり前で、全然大丈夫です!
気負わず、あなたに合った形で子育てすることが、イライラしない上で最も大切だと、僕は思います。
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